竹田繭香 TAKEDA Mayuka 線は、私を描く~墨幽玄の世界~

墨絵・水墨画作品制作、四季折々のゆる〜い日記

2019年5月パリ展 扇子5点出展

こんにちは、竹田繭香です(*^^*)

 

5月、パリに扇子5点を出展いたします。

毎年、パリにて精力的に個展などを開催されていらっしゃるポーセラーツ作家の石井香生里さまよりお声がけいただき、 出展の運びとなりました。

今回は、扇子ばかりの扇子展です。いろいろな扇子が展示されるでしょう(*^^*)

ポーセラーツとは白磁に自分好みの絵柄を付け、オリジナル作品を作るものです。

 

そして、私の出展作品なのですが、やはり海外出展ということで、日本らしさを打ち出したいなと思いました。

支持体が「扇子」ということで、十分日本らしさは出ているのですが、そこにやはり「和」のものを描きたいなと思い、以下の題材を選びました。


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扇子:閉じた状態で20㎝

 


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扇子:閉じた状態で20㎝

 


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天女

扇子:閉じた状態で18.5㎝

 


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天女

扇子:閉じた状態で18.5㎝

 

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天女

扇子:閉じた状態で18.5㎝

 

梅と松は並べて置いたときに、左右から向き合う形になるように描きました。

天女3点も、3つを並べて置いたときに、一体感がでる作品になるように描きました。

パリの会場で、どのような配置になるかは分かりませんが(;^ω^)

 

今回、主催の香生里さんが支持体を扇子に限定したことには理由があります。

まず、日本発祥のものであり、日本らしさを感じていただけて、なおかつ実用性があること。

そして、会場の白い壁面に映えること。

また、その心をうまくまとめてある文章が、先日サントリー美術館にて開催された「扇の国、日本」の開催概要に書いてありますので、引用いたします。

 

「扇」は、日本で生まれ発展したものです。その起源は詳らかではありませんが、早く10世紀末には中国や朝鮮半島に特産品としてもたらされ、中国の文献には、それまで一般的だった団扇と区別して、折り畳む意味の「摺」の字をあてた「摺扇」「摺畳扇」や、「倭扇」などと登場します。すなわち、扇が日本のオリジナルであったことを物語っています。


宗教祭祀や日常生活での用具としてだけでなく、気分や場所、季節に応じて取りかえ携帯できる扇は、貴賤を問わずいつでもどこでも楽しめる、最も身近な美術品でした。和歌や絵が施された扇は、贈答品として大量に流通し、また、人と人をつなぐコミュニケーション・ツールの役割も担いました。


さらに扇は、屛風や巻物、そして工芸や染織などとも結びついて、多彩な作品を生み出していきます。あらゆるジャンル、あらゆる流派と交わる扇には、日本人が求めた美のエッセンスが凝縮されているのです。


本展では、日本人が愛した「扇」をめぐる美の世界を、幅広い時代と視点からご紹介します。手中の扇がひらひら翻るたび表情を変えるように、「扇」の多面的な世界をお楽しみください。

出典:扇の国、日本 サントリー美術館


石井香生里さまは六本木ででアトリエKを主宰され、作家活動と並行して、ポーセラーツを教えていらっしゃいます。

私のように普段、墨絵の白と黒の世界におりますと、このような美しい色彩の世界に心躍りますし、香生里さんの素晴らしいお作品の数々に圧倒されます♡

↓ 石井香生里さまのブログ

東京都港区でアトリエK六本木(旧白金高輪)を主宰しております石井香生里のブログです。

 

それではまた!

mayukatakeda.com